【後編】第19回台琉友好親善国際ヨットレース レポート「ファーストホーム!」

3.楽園宮古島へ向かうヨットレース

沖縄の中でも特に美しいと言われる宮古島、やはりヨットレースのゴール地点は楽園がいい。
6月12日 11時基隆沖スタート 195マイルのレース始まり あいにくの微風
驚いたのがいきなりエンジンをかけて走り出すクルージングボートたちがいた
どうもエンジン使用しても良いクラスがあるようだ(知らんかった)

その後軽風のクローズリーチNO1ミディアム、フルメインで快調にレグを進める。
しかしこの時期急なスコールが何度もくる、そのたびにずぶ濡れ気温が高いのが救い。ロールコールは衛星電話で各自が定期交信する。どの辺走ってるのか気になる、みんなの前にいる事を祈る。

6月13日の朝も順調 この感じだと夕方には入れるかな?なーんて甘い考えをした瞬間にラットトラブル発生。スキッパー佐野氏の指示でエマージェンシーティラー装着。この間10分ぐらいが迷走、なんとか取り付けて再度走り出す。周りを見渡してもヨットは見えない。
その間に佐野氏はラットシステムの修理に船内へプロ根性が見える瞬間

なんとか復旧させ再度爆走開始~だが夕方風が落ちだした 
ファーストホーム獲りたい・・・
夕方のロールコールでなんと港に4隻到着してるとの報告。艇上一瞬お通夜みたいな雰囲気漂う(これがエンジンで走った艇とはのちのちわかる)
しかし残り少ないレグ 楽しみましょうということで少し吹き出した北風にスピンをあげてゆっくり宮古島へ接近 13日22時12分ゴール!!!

所要時間34時間57分。港に入り片づけてメンバー全員で乾杯 ビールが最高にうまい 幸せの瞬間だ


4.海を渡ったらノーサイド

気が付けば翌朝太陽が昇りだしていた。どんどんゴールした艇が横にもやいをとる。
ラグビーのゲーム終了の声は「ノーサイド」。これは海を越えてきた者にも言えますね 勝敗よりもチャレンジすることの方が大事。

夕方宮古島でのパーティは漁協横のテントなし原っぱでBBQだがすごい豪雨で炭に火がつかない、大変苦労して準備してくれた人の事を考えるとなんとか天気の回復を祈る。
そしたら・・・見事にその後晴れたんですよ パーティ開始と同時に
そしてWEBで成績発表 祝 ファーストホーム!!! 表彰式は翌日、再度みんなで祝杯を上げたことは言うまでもない

台湾での派手な演出とは裏腹に手弁当ボランティアによるパーティ 
懐かしのビール一気飲み大会、ウインチで人を乗せたそりを引っ張る競争などなど参加者みんなで盛り上がるような趣向を凝らしてありました。


5.余談

最終の宮古島でのポイントレースは参加せずに宜野湾に回航。
この辺が佐野さんやね、僕らのチームは共同オーナー制ですからみんなが楽しめないといけない。台湾レースは無理だけど座間味レースならでれるという人の為に表彰式は村田君が代表で出席、ラインオーナー賞と最高齢賞を頂いてきました。

長々と書いてきましたが1980-1990年のノクチルカを見てほしい
淡輪から毎年のように海外へ行くヨットがあった。
旧ソビエト時代にウラジオストックに行った話など今聞いてもワクワクする
どうかこれを読んでヨットで外国へ行ってみたいと思う人が増えてほしい

じゃあまた 海の上で会いましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です