チーム 夢ひょうたん テイラー47
共同オーナー 矢藤正憲 (EMI）
コロナ明け どこか遠くへ行きたいなーと思ってたところ夢ひょうたんスキッパー佐野氏より台湾行かへんか？のお誘いに私も周りもイコイコ面談即決。
メンバーは佐野氏以外の共同オーナーである杉山氏、柳本氏、武田氏、横田氏、貞松氏（80歳）それに矢藤、EMIクルーの中山氏、村田氏、北山氏 以上9名 でした。
1.尖閣諸島 海上保安vs中国海警
夢ひょうたんのホームポートは沖縄の宜野湾、そこからスタート地点台湾の基隆（キールン）まで西南西へ360マイル、途中あの尖閣諸島がラムラインの北側に位置する。
6月6日早朝出発 船尾に日本国旗掲揚。当初尖閣周辺を通る予定はなかったが回航用メイン破損、エンジンの不具合、黒潮の流れ、風向等の諸事情で北上を余儀なくされた。
6月7日朝、尖閣諸島の島影発見、周りに船影はなく平和そのもの。日本人でもここに来た人は少ないであろう。
しかし、しばらくすると日本の巡視船らしき船発見、こんなところで臨検？と思いきやなにもなく通過
その後北方向から南へ進む4隻の船影発見、中国海警だ。それが接近するにつれて日本の海上保安も動き出した。
とりあえず遠方で警備に当たっていた小型巡視船が全速力で駆けつけ我々と中国海警の間に入る。その間わずか200ｍあるかないか
そしてVHF16ｃｈでお互いを牽制
中国海警「貴船は我が国の領土に侵入した 直ちに退去してください」
海上保安「こちらは日本国海上保安巡視船PL〇〇である、尖閣諸島は日本の領土である。貴船の主張は受け入れられない」こういうやり取りを何度も言語を変え行われる。
進路を完全に4隻でブロックされたため海上保安からの指示で90度転進 スピードの速い中国海警はそのまま前を行き過ぎたが数10分後再度180度転進し隊列を整え北上開始 またブロックされた。
その時には右、左、後方と3隻の日本国巡視船に鉄壁のデフェンス。VHFで海上保安から「お守りします」と言われた時は涙腺が緩み思わず巡視船ブリッジに向かい一礼した。夕方なにもなかったように中国海警が離れていき 巡視船もゆっくり離れて行った。
本来ならVHFで感謝を伝えたかったが、それも中国海警は傍受しているのでしなかった。
本当はこう無線で言いたかった。
「日本国海上保安 ありがとう ありがとう ありがとう さよなら」
2.台湾は勢いあるぞ！
6月8日朝、台湾基隆入港 イエローフラッグ掲揚し検疫、イミグレ、税関待ち
昼前にすべて終わり指定された泊地に移動、すでに到着している艇がいっぱい
出場数は50艇ほど 日本は10艇 台湾が一番多く、香港やマレーシアからの参加もある
特筆すべきは日本以外新艇だらけ、そして乗り手も若い。ともかくにぎやかな感じ。
レース担当の人が呼びに来た、チームメンバーの動画撮影を行いますので来てくださいと。
暗いスタジオにカメラマンやそのスタッフ総勢9名 このように動いてくださいと
指示に従い5回の取り直しの上OK。芸能人になった気分（笑）
艇長会議は中国語と日本語でやるため2時間オーバー、レース委員は大変だ。
それが終わればパーティ！食事はもちろん中華料理。台湾は何食べても美味しいと
聞いていたがそのとおりアルコールは飲み放題。巨大なテントの会場なので急な雨も大丈夫。
ステージでは巨大スクリーンで撮影されたチーム紹介やこのレースのPR動画が流れる。
その後バーチャルセイリングというヨット版Eスポーツ大会がステージで始まった。
これに若いセイラーは熱狂 うーむ日本とは違うぞ・・・
後編へ続く….