ヨットレース講習会/サンセットレース&BBQ 2023 8.26

8月26日淡輪ヨットクラブのレース/BW(ブルーウォーター)共同企画「ヨットレース講習会/サンセットレース&BBQ」が開催されました。

BBQパーティ担当 tranquilo(トランキーロ)の黒田です。クルージング艇のエントリーが多く、別名「みんなのヨットレース」と言われるサンセットレースですが、ヨットレースをもっとたくさんのセイラーと楽しみたいと始めた企画が淡輪ヨットクラブの「ヨットレース講習会&サンセットレース」です。
ヨットレースの魅力はなんといってもヨットを完璧に帆走させるクルーワークです。どんな状況でも的確に操船(セイリング)する姿は本当にクールです。

セイリング技術とは、どんな状況でも安全にヨットを帆走らせ、目的地まで早く行くこと。これはクルージングでも重要なことだと思います。ヨットに乗っていると突然風向きが変わったり様々なシート・ハリヤードのトラブル、時にはディスマストなんてことも実際にあります。危険を避けてはヨットに乗れません。ヨットレースはそんな大変な状況が日常茶飯事です。強制的に対処しないといけない状況に自ら飛び込んでいくのです。その代わり、クルージングの時は遊び感覚でスピンを出したり、多少荒れていても機走のヨットより早く楽しく目的地に着くことができるようになります。
ヨットレースでセイリング技術を磨く。これが早く上達する秘訣だと思います。

前置きが長くなりましたが、当日の様子を写真でレポートします。

8月26日
10時~ ヨットレース講習会
今年はビクトリークラス参加艇を中心に32名のセイラーが集まりました。初めてヨットレースに出る若手やベテランセイラーが真剣に講習を受けていました。

昨年に続き講師は淡輪ヨットクラブ前会長の竹澤彰規氏

講習会の内容は、ヨットレースを安全に楽しむために必ず知っておかなければいけないルール「The Racing Rules of Sailing(RRS)」を学びます。決められたコースをたくさんのヨットが帆走るため、船同士が絡む事故のリスクが高まります。事故が起きた時にルールを知らなかったでは済まされないため、ヨットレース講習会ではヨットレースの基本(RRS)をしっかり勉強。

ちなみに、ほとんどのヨットレースはRRSが適用されたレースです。公式ルールはWorld Sailing(国際セーリング連盟)によって4年に一度改定され発行されます。これは4年に一度開催されるオリンピックに関係し、レースルールは各オリンピックに合わせて改定されます。

夏季オリンピック翌年の1月1日から次のオリンピックの年の12月31日のサイクルでルール改正が行われます。来年のフランス大会が終わると改定されるということになります。

レースの基本を1時間しっかりと学び、応用編で早く帆走らせる方法を伝授していただきました。マストのセッティング方法や船底のサンディングを3回するというのには驚きました。クルーザーでは考えられないですね。いつも塗って終わりの方がほとんどのはずです。マストの調整もやったことない人が多いはず。ヨットレースを安全に楽しむための講習でしたが、クルージングにも役立つ内容となりました。少しでもセイリングが早くなれば気分は何倍も良くなるはずです。普段から意識して調整・メンテナンスしようと思いました。

13時30分~ 船長会議
A、B、ヴィクトリークラス合わせて14艇のエントリーがありました。コースを一通り確認し注意事項などの共有ですんなり終了。それぞれ船に戻り出航です。緊張ワクワク。

14時35分~ 予告信号
レース海上に集合します。ヴィクトリークラスが目立ちます。本部艇はチビズル。私は本部艇最前列で観戦させていただきました。

14時40分アゲインストの潮と微風の中全艇スタート!
とはいかず、、1番遅い艇はスタート後20分が経過していました。本来はDNSですが、楽しむことが第一優先。全然問題なし。ABクラスは三角回って最後上下でゴール。ヴィクトリークラスは三角一周でゴール。いわゆるオリンピックコース。第一上マークを0.8マイルに設置し、約1時間で全艇フィニッシュ。完璧な海上運営でした。